今日の漢字

デン 
つた(わる),つた(える),つた(う),※つて

※:表外読み(常用漢字表にない読み方)

◆つたえる。つたわる。つぐ。「伝言」「伝達」

◆ひろめる。「伝道」「宣伝」

◆言い伝え。「伝承」「伝説」

◆馬継場。宿場。「駅伝」「伝舎」

◆つて。てづる。ことづて。「人伝ひとづて


「伝」はもともとは「傳」と書かれていましたが、略され、今の形になりました。

にんべん」は「人」の意味を持つ部首ですが、「專」は現在は「もっぱら」などの「専門」や「専有」などの意味で使われますが、そもそもの成り立ちは「糸を紡ぐこと」を表した象形文字だったと言われています。

人が糸を紡ぐ。バラバラの繊維をまとめ、一つにする。

そうして、紡いだ糸を誰かに渡す。そういったことから「つたえる」という意味になっていったのだと思います。

また、糸を紡ぐ作業というのは、冬場などの農閑期や狩りが出来ない時期などに、内職的な作業で行われることが多く、その作業を行う中で、年長者から若者たちに様々な伝承や経験が語られたといいます。

そうした背景もあり、「伝」は人から人へ何かを伝え、受け継いでいくという意味を持つ漢字になったのかもしれません。

ただ、伝えるだけでなく、そこに込められた想いも託す。

伝承、伝説、口伝、伝統、どれもそういう意味が見え隠れしているように思います。

命は、いつか消えていく。

でも、その命が受け継いできたもの、経験してきたものが全て消えるわけじゃない。

それは、次代に伝えられ、つながっていく。

何十年も、何百年も、人が世界から消えてしまうまで。

それが、人の本当の強さなのだと、そう思うのです。

ー 「伝」が使われている四字熟語 ー

免許皆伝めんきょかいでん

武術や芸術などの技術の全てを、師匠が弟子に伝え、もう教えることがない状態まで受け継がせたこと。

「すまんな。本来ならば、ちゃんとした場所で伝えるべきなのだが、時間がない。
 これから見せるのが、お前に伝える最後の奥義だ。
 よく見ておけ、、、!」
「師匠、、、! そんな傷だらけの体で、やめてください、、、!」
「これで、、、免許皆伝だ。俺に悔いはない!」

隔世遺伝かくせいいでん

祖父母やそれ以前の世代からの遺伝的な性質や特徴が、親の世代に発現せず、その子どもに発現する現象。
先祖返りなどもこの現象のひとつ。

「いつも帽子かぶってるからわからなかったけど、あんた、金髪だったんだな」
「日本人顔で、金髪。変でしょ? お祖父様のお祖父様がハーフだったらしいわ。
 パパもママも黒髪なのに、、、おかげで私が生まれた時、ちょっと揉めたって話よ」
「隔世遺伝ってやつか。。。でも、あまりに綺麗でびっくりしたよ」
「!? あんたなに言ってんの、、、!?」


         

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